2025年3月13日から3月15日に大阪府茨木市で開催された情報処理学会第87回全国大会において、B4の春田さんが研究成果を発表しました (発表は13日)。
タイトル : 線形SVM分類器の並列ハードウェア実装によるQAM復号の高速化
近年の広帯域通信にはQAM (Quadrature Amplitude Modulation)などの高次多値変復調方式が採用されている。QAM方式ではレシーバ回路側で復調したI/Q情報をリアルタイムに2進数の多ビット情報へ復号する必要がある。今日の広帯域通信においてはこの復号処理が大きな計算負荷となっている。本稿では、QAM復号処理を複数の2クラス分類問題に帰着させ、Support Vector Machine (SVM)に基づく専用ハードウェアを用いて並列にこの問題を求解する高速な復号手法を提案する。ハードウェア記述言語 (HDL)を用いたQAM復号回路の設計結果から提案手法の有効性を示す。