DAシンポジウム2023

2023年8月30日から9月1日に石川県加賀市で開催された DAシンポジウム2023 において、D2 の陳さんが研究成果を発表しました (発表日は口頭発表、ポスター発表ともに31日)。

タイトル: Gain-Cell構造に基づく完全合成可能なスタンダードセルベースDRAM
この研究では、並列演算器の近傍に分散的にメモリを配置することを可能にするスタンダードセルベースDRAMの構成法を提案する。ビットセルにはGain Cell DRAMと呼ばれるメモリ構造を使用する。Gain Cell DRAMは完全ロジックプロセス互換であり、2個のトランジスタで構成できるため高い集積度のメモリを演算器の直近に分散配置可能である。評価実験の結果、提案する構成法で設計したスタンダードセルDRAMは既存のスタンダードセルメモリと比べておよそ8倍の面積効率を達成することを確認し、自動配置配線と完全合成可能であることを証明した。

また、同シンポジウムにおいて、小森くん(2022年度M2卒)と M2の本多くんがそれぞれ以下の賞を受賞しました (小森くんの受賞については、陳さんが代理出席しました)。おめでとうございます!

小森工, SLDM研究会優秀発表賞
(受賞対象論文:小森工,増田豊,石原亨, “RISC-V プロセッサにおける軽量デュアル OS 実行支援機構,” 第244回ARC・第202回SLDM・第62回EMB合同研究発表会 (ETNET2023), 天城町, 2023年3月.)

小森工, SLDM研究会セッション特別賞
(受賞対象論文:小森工,増田豊,石原亨, “RISC-V プロセッサにおける軽量デュアル OS 実行支援機構,” 第244回ARC・第202回SLDM・第62回EMB合同研究発表会 (ETNET2023), 天城町, 2023年3月.)

本多佑成, SLDM研究会セッション特別賞
(受賞対象論文:本多佑成,増田豊,石原亨, “近似計算の品質検証に向けたファジングのフィードバック調整手法の一検討,” 第244回ARC・第202回SLDM・第62回EMB合同研究発表会 (ETNET2023), 天城町, 2023年3月.)

IOLTS2023

2023年7月3日から5日にギリシャのクレタ島ハニアで開催された IEEE International Symposium on On-Line Testing and Robust System Design (IOLTS) において、M2 の本多くんが研究成果を発表しました (発表日は4日)。

  • Y. Honda, Y. Masuda, and T. Ishihara, “Feedback-tuned fuzzing for accelerating quality verification of approximate computing design,” Proc. 29th International Symposium on On-Line Testing and Robust System Design (IOLTS), July 2023.

MPSoC 2023

2023年6月25日から30日に米国のFort Collinsで開催されたMPSoC2023において、石原教授が研究成果を現地で発表しました(発表日は28日)。発表内容はD2の陳君が実施している研究内容です。

Title: A Standard-Cell-based DRAM for Fully Synthesizable Memory-Centric Accelerators Design

この研究では、DRAMをスタンダードセルベースで設計する手法を開発しています。DRAMをスタンダードセルベースで設計できるようにすることにより、演算器とDRAMを非常に近接して配置配線することが可能となり、柔軟なNear-Memory Computingの設計開発を容易にします。Near-Memory Computingを実現する専用ハードウェアを完全自動合成することにより、省エネルギーなAIアクセラレータを迅速に開発することを目指します。

DATE2023

2023年4月17日から19日にベルギーのアントワープで開催された Design, Automation, and Test  in Europe (DATE) において、昨年度に卒業した陸さんの代理で、増田准教授が研究成果を発表しました (発表日は19日)。

J. Lu, Y. Masuda, and T. Ishihara, “An Efficient Fault Injection Algorithm for Identifying Unimportant FFs in Approximate Computing Circuits,” Proc. IEEE Design, Automation and Test in Europe Conference (DATE), Apr. 2023.

新メンバー加入

2023年4月1日から新たな研究室メンバーとして、川村 哲平くん(Teppei KAWAMURA)、常 忠紀くん(Chuki JO)、原 伸語くん(Shingo HARA)、山口 明生くん(Meisei YAMAGUCHI)が加わりました。

ETNET2023

3月23日から25日にかけて鹿児島県天城町で開催された「第244回ARC・第202回SLDM・第62回EMB合同研究発表会(ETNET2023)」において、M2 の小森くんと M1 の本多くんが研究成果を発表しました。(小森くんの発表日は24日、本多くんの発表日は23日でした。)

  • 小森工,増田豊,石原亨, “RISC-V プロセッサにおける軽量デュアル OS 実行支援機構,” 第244回ARC・第202回SLDM・第62回EMB合同研究発表会 (ETNET2023), 天城町, 2023年3月.
  • 本多 佑成,増田豊,石原亨, “近似計算の品質検証に向けたファジングのフィードバック調整手法の一検討 ,” 第244回ARC・第202回SLDM・第62回EMB合同研究発表会 (ETNET2023), 天城町,  2023年3月.

第35回 回路とシステムワークショップ 奨励賞

M2 の市川くんが「第35回 回路とシステムワークショップ 奨励賞」を受賞しました。おめでとうございます!下記の発表に対する受賞です。

市川大生, 増田豊, 石原亨, 新家昭彦, 納富雅也, “省面積と低電力を両立する光電融合RNN アーキテクチャ,” 第35 回回路とシステムワークショップ論文集, pp. 412 – 417, 北九州, 2022 年8 月.

VLSI設計技術研究会

2023年3月1日から3日にかけて沖縄県那覇市で開催された電子情報通信学会 VLSI設計技術研究会において、M2 の陸さんが研究成果を発表しました(発表日は3日)。

陸 佳萱,増田豊,石原亨, “近似計算回路の低消費電力化に向けた故障挿入を用いた冗長なフリップフロッ プの特定,” 電子情報通信学会 VLSI 設計技術研究会, pp. 167 – 172, 那覇, 2023年3月.

修士論文審査会

2月9日と10日に、市川くん、小森くん、陸さんが修士論文の発表を行いました。三人とも立派な発表でした。

市川大生, “光電融合回路に基づく再帰型ニューラルネットワークの低消費電力設計”

小森工, “デュアルOS環境の消費エネルギー最小化を目的とした動的 電圧制御の仮想化”

陸佳萱, “Identification of Redundant Flip-Flops Using Fault Injection for Low-Power Approximate Computing Circuits”